外国に小包を送りたい、そんな時に便利なEMS。久しぶりにEMSを利用する機会があったので、近くの郵便局の窓口に行ったところ、「2021年1月1日から通関電子データ送信が義務化になったので、国際郵便マイページを使って印刷してEMSラベルを用意して下さい」と言われ、少し困惑。という事で、国際郵便マイページを利用して発送するまでの事を書いてみました。
ちなみにこの記事はパソコンを使った例で書いています。
スマートフォンを使った場合はパウチが不要だったり、送り状を郵便局に配備されている「ゆうプリタッチ」で印刷したりと、手順が異なりますので、ご注意下さい。
目次
EMSを送る時に必要なこと
まず、EMSを送るにあたり何が必要かを先にまとめてみます。
- 国際郵便マイページの利用登録
- 荷物の総重量を確認
- 送り状を荷物に貼り付ける専用パウチを入手
- 国際郵便マイページで依頼主、届け先、内容品、その他情報の入力(英語)
- 送り状を印刷
- 郵便局へ持ち込む
パソコンとスマートフォンどちらでも手続きは可能で、郵便局でもらった案内はこのような内容です、ご参考まで。
国際郵便マイページの利用登録
まずは国際郵便マイページに登録する必要があります。自分は個人で利用しましたが、メールでの認証があるので、メールアドレスは必須です。必要な情報を入力したあと、認証のため登録したメールアドレスに届くメールに書かれたURLをクリックすると、登録が完了します。登録完了まで5分~10分ほどあれば十分かと思います。
国際郵便マイページサービス
https://www.int-mypage.post.japanpost.jp/mypage/M010000.do
国際郵便マイページで依頼主、届け先、内容品、その他情報の入力
登録が完了したら、国際郵便マイページサービスにログインします。ログイン後のパソコンとスマートフォンそれぞれの操作について、下手にここで書くより本家を見て頂いた方が間違いないと思いますので、まずはこちらのページにアクセスし、「パソコン版の使い方はこちら」もしくは「スマートフォン版の使い方はこちら」をクリックして、手順を確認しておくと良いと思います。その他は自分が国際郵便マイページサービスを利用して気になった点を書いておきます。
国際郵便マイページサービス – サービスの概要
https://www.post.japanpost.jp/intmypage/whatsmypage.html
パウチって何?
パウチとは送付状を荷物に貼り付けるための袋で、国際郵便専用に用意されているもののようです。国際郵便マイページサービスから使いたい枚数を請求すると、1ヶ月300枚を上限として、送ってもらえるようです。ただ、1枚2枚程度でしたら、近くの郵便局に行くともらえますので、お急ぎの場合は近くの郵便局に確認して、直接入手した方が楽です。
アドレス帳って何?
自分の場合は操作方法を見ずに使い始めたため、初見ではよくわからなかったのですが、依頼主と届け先の情報を入力するとアドレス帳として登録され、アドレス帳に登録された宛先を選ぶ、といった仕様になっているようでした。そのため初めて利用する時は名前や住所などを入力しますが、2回目以降はアドレス帳から選ぶだけでOK。わかると使いやすい機能です。
荷物の総重量を確認しておく
発送する荷物は全て、以下のような情報を登録します。
- 商品名
- 単価
- 原産国名(任意)
- 重量(g)(任意)
- 個数
商品名は英語で入力する必要があります。Google翻訳などで十分ですが、郵便局のホームページに内容品の英語訳リストがあるので、ここに掲載されている物については合わせておいた方が無難かもしれません。ちなみに「目薬」はGoogle翻訳では「EYE DROPS」でしたが、郵便局では「EYE LOTION」でした、どちらも良いとは思いますが。
https://www.post.japanpost.jp/int/use/publication/food.html
また、重量については任意入力ですが、内容品の入力完了後、発送関連情報の登録画面で総重量を入力する必要があります。通関電子データとして送信する情報になるので、何かしら自分で確認するか、郵便局に持ち込む等して、総重量を確認しましょう。
郵送禁止物品が無いか確認する
「禁止物品なんて送るわけがない」と自分では思っていても、意外なものが郵送禁止物品に含まれていることがあります。具体例として、引火性液体としてZIPPOの燃料がダメなのはわかりますが、液状で塗り込むタイプのバンテリンもダメなんです。理由は「火気厳禁」だから。バンテリンコーワ液αという商品は、商品説明をよくよく見ると「火気厳禁 第二石油類 危険等級Ⅲ(イソプロパノール)」と書かれていて、火気厳禁=引火性液体、という扱いになるんですね。ちなみに同商品の湿布タイプは問題なしでした。
郵送禁止物品が含まれていると、もちろん荷物には含められません。送り状を作成済みで郵便局に持ち込んでから発覚すると、持ち帰って荷物から出すだけでなく、送り状を再度作成=通関電子データを再送信する必要があります。
送り状を印刷
全ての入力が完了すると、印刷するための画面が表示されますので、印刷しましょう。控え等も含め5枚ほど印刷されます。
これを切り取ってパウチに入れて、といった対応は自分ではせず、郵便局の窓口にそのまま持って行って、対応してもらった方が良いと思います。郵便局の窓口で内容品の確認を行うため、その際に郵送禁止物品が含まれていると取り出す事になる=パウチが無駄になるかもしれませんので、何なら荷造りを最終的に閉じるのも、郵便局の窓口で全て確認済みとしてからの方が安心です。
受領書と控えを受け取り、あとは追跡で確認
手続きが済めば受領書と控えを受け取って終了、あとは追跡で確認しつつ、現地まで届くのを待ちます。発送ステータス毎にメールを受信するようにしていれば、メールでも進捗を確認出来ますね。
以上、EMSを送る時に通関電子データ送信が義務化になったという事で、はじめて国際郵便マイページを利用してみた時の内容でした。次回はスマートフォンで一通り対応してみたいと思います。