2018年8月1日

無策の策

「無策の策」という言葉をご存知でしょうか。簡単に言うと「何も考えない事をあえて策とする」というような意味で、そのまま受け取ると「何も考えてなかったことの言い訳じゃん!」となりそうなこの言葉。そんな「無策の策」という言葉を、私は座右の銘として常に心掛けています。

なかなか知られていないこの「無策の策」を、自分なりの見解でまとめてみました。

無策の策~バンドでの例え

例えばバンドでセッションする場合。

何も練習せずにセッションに挑んでも、とても音を合わせられないですよね。

とはいえ、楽譜を見て練習を続けただけでは発想もプレイもかたくなり、良いセッションにはなりません。

セッションを楽しむためのポイントは、いかに多くの相手や場所で音を合わせてきたか、という「経験」が一番大切です。最低限の技術があるのは当然で、それよりも「周りの出方を見ながら音でコミュニケーションをとる」という柔軟性があるからこそ、周りの音を尊重して下がるときは下がり、自分が出すときは思いっきり前に出る、といった良いセッションになります。

無策の策~打ち合わせでの例え

もうひとつ、例えばウェブマーケティングでリスティング広告の運用依頼があった場合。

何も知識がない状態で打ち合わせに挑むのは言語道断、すぐに無言の気まずい空気が流れるでしょう。

とはいえ、完全にリスティング運用だけの頭で打ち合わせに挑んだ場合。実はクライアント側で既にリスティングは運用中で、CVR(成約率)アップの施策をアドバイス頂きたい、といった依頼だと固まってしまうかもしれません。

マーケティング関連の打ち合わせの「経験」を振り返ると、ランディングページの制作、プレスリリース、口コミ、DM、SNS、ECモール活用、M&Aなど、多様な話題があり、「実際に打ち合わせで会話する中で、クライアントが本当に必要としているマーケティングとは何か」を提案して良い結果に繋げることが大切だと思います。

無策の策の真意

これらの例をもって改めて「無策の策」の真意を考えると、
経験をもってして挑めば策はいらない
というのが、無策の策の真意だと思います。

「策士策に溺れる」がまさに良い例で、策を練りすぎると予想外な出来事が起きたときに応用で対応できず失敗してしまう、という意味の諺です。この逆が「無策の策」で、策を練らずとも、相手の出方をみながら、その場その場で策を練り、必要に応じて策を柔軟に変えながら、最終的に勝ちに繋げる、という意味に思えます。

技術や知識、策ももちろん大切ですが、それよりも幅広い経験と知見を備えることが大切。特に、幅広い人と向き合い会話する機会は多ければ多いほど、どんな場面でも対応できる柔軟性が身につき、それによって自分の意図通りに周りを動かすことにも繋げられると思います。

10代の頃からの座右の銘「無策の策」でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です